• アレクサンダー・テクニークとは
  • 日本アレクサンダー・テクニーク協会とは
  • ワークショップ
  • トレーニングコース
  • ライブラリ
  • 教師紹介
  • 教室紹介
  • お問い合せ

 


ATトピックス

  

アレクサンダーテクニーク教師会・総会

喜多 千絵

 
 3月1日、東京で総会と勉強会がありました。東京では初めての開催です。
総会では細かい決め事や意見の交換をします。ひとつの団体が社会に生まれて活動を続けていくためには、こういうことから準備しなければならないのか、と毎回とても勉強になります。
今回は会費やパンフレット、会員規約などについて話し合いました。面倒だけれど誰かがリードしてやらなければなりません。その方々のおかげで今回もスムーズに話し合いが進み、意見もまとまりました。得意なこと、経験や知識を活かしてひとり一人が団体のためにできることをしていました。理事をやっていたおかげで準備や後処理の作業も含め、みんなの働きが透けて見えました。団体になると個性が薄くなってしまう、と想像していましたが、実際はより際立って輝いてくることが分かり、何だか嬉しくなりました。私は私のできることをしよう、そして他の人はどんなことを考え、どんなことをしているのか観察してみようと思いました。
 
 さて問題の勉強会。問題のというのは、この中にこの団体の今後がかかっているからです。本質に触れるところなので、とてもデリケートに進めていきます。特に実践においては団体であるが故の動揺、混乱、分離は起こり得ます。でもそれを承知の上での勉強会です。それを超えた所にある本質を皆が目指しています。そのために自分の中にある邪魔な勢いを抑制し、普遍的な原理を手掛かりにより良い方向を探しているのです。ここまで来ると何の団体か薄々分かってくると思います。アレクサンダー・テクニークの教師の集まりです。世界的な規模のATI(アレクサンダー・テクニーク・インターナショナル)では大きすぎて行きたい所に行けそうもない、ということで昨年1月、ATK(一般社団法人アレクサンダー・テクニーク教師会)を立ち上げたのでした。
 
 今回の勉強会は、分かっているようでクリアではない、頭と首の関係性を追求しました。そして最後は結局身体全体の使い方、背景にある意識の問題という課題にもつながりました。「上とは、前とは、後ろとは何か。」「言葉で説明できるか。」「実際に手で示せるか。」「他の見方、やり方はないか。」どきどきするくらい具体的で、実際的でした。ここを避けては通れない、という核心の部分に向き合って試行錯誤し、理解し合おうと努力する姿が、印象的でした。まだ曖昧さや不安定さはあるけれど、原理に向かってこの団体は進み始めたと思いました。
 
 私自身、今回東京で過ごした日々の中で、自分の世界の狭さや限界、弱さを感じました。慣れないことをすると、より一層自分自身や原理を深めるチャンスがやってきます。怖いし、面倒だけれど「やってごらん。」と呼びかけられているようで、私は揺さぶられました。いろいろな出来事がある中、“そのとき自分はどうするか”だと思いました。
 
これから自分が、そして小さな団体AKTがどう変化するのか、とても楽しみになりました。
 
 
 
 
ラジオ関西にゲスト出演
 
谷村 英司
 
 2月25日に“ラジオ関西”という神戸にあるラジオ局の番組にゲストとして招かれ、ATの話をさせていただきました。そして3月第1水曜日から第4水曜日の4週にわたって放送されました。これは私の生徒である越久村さんという歯医者さんのお招きで実現したのでした。
 
 
 彼はこの番組で歯やかみ合わせに関するリスナーからの問い合わせに答えたり、健康情報を発信されています。そんな番組にどうして私が招かれたかというと、歯やかみ合わせの改善によってからだ全体の健康状態も向上することがわかってきたらしいのです。しかしながら、その中でもなかなか改善が見られない患者さんもおられるとのことです。ある患者さんはとっても良くなるけれど、ある患者さんはいっこうに良くならないということはいったいどういうことなのか?と考えているとのことでした。そこで思ったのはそういうことで良くならない方はもっと根本的な“生き方”の中で問題があるのではないかと考えて、その具体的なひとつのヒントを与えてくれるのがATのワークにあるのではないかということだったのです。そしてこういうワークと併用しながら治療すれば、治療効果ももっと上がってくるのではないかと考えているとのことでした。
 
 なるほどそういうことなら何かお役に立つことを話せるかもしれないと思い、出演を承諾させていただきました。内容はいつも本誌で話しているAT原理について話し、楽しい会話ができました。生徒さんの評判も良かったみたいです。
 
 
 
 
日本ATIワークショップ
 
 谷村 英司
 
 前頁で喜多さんが報告してくれたATKの総会に引き続き、3月3日にも東京でATI(アレクサンダー・テクニーク・インターナショナル)主催のワークショップがありました。
これは国際委員である私と日本ATIのコーディネーターである石坪さきこさんが企画し、ATIの創始者のひとりであるトミー・トンプソンさんを招いたもので、これは予てから私がATIに要望していたものです。というのも、ATIは国際的な組織で、本部はボストンにあるためと言葉の壁があり、日本人の会員はなかなかこの組織になじめないということが起こっています。この問題を解消するために年に一度でもATI主催のワークショップを開き、日本の会員の方々にお互い交流を持ってもらい、ATIがもう少し親しみのあるものになってもらうようにしてはどうかという提案をしていたのです。
 
 そしてトミーさんのワークショップの内容は、国際的な教師の集まりとなると、いろんな捉え方、やり方の教師のもとで、教師になった人たちが集まっているわけです。そこで問題になってくるのが、違う捉え方の教師に対して攻撃したり、批判したりということが起こってしまうということです。でもそういうことをこの組織で進行させてしまうと組織は解体してしまうでしょう。この組織に参加している以上、そういう態度は控えるべきで、それと同時に自分にはなかったお互いのいいところを学べるように努力してみてはどうかというのがトミーさんの提案でした。
 
 

 本当にその通りで、これは何もATIに限らずすべての組織に参加している人たちに必要なことではないかと思いました。40年以上ATIという組織を見てきた中での彼の発言だけにきわめてシンプルな提案ではあるけれど、説得力のあるものでした。

 

禅寺でワークショップ

 谷村 英司

 3月9日に福岡にある糸島一貴山にある龍国禅寺という由緒ある曹洞宗の禅寺でATのレッスンをしてきました。これは福岡AT研究会に参加しておられるこのお寺の副住職、甘蔗健仁さんの提案で実現しました。彼はこのお寺で坐禅会を開いておられ、ATのワークを受けた日の坐禅は意識もからだも全然違い、いい座禅ができるそうです。そんな経験を通して、座禅会に来られている方々にも是非ATを経験してもらい、そうすれば良い座禅ができるのではないかと考えるようになったそうです。
 
 ワークをすすめてゆくと、さすがに禅をされているだけあって皆さん静かでこのATのワークを理解されたみたいで、今後も続けてゆきたいとのことでした。“坐禅にも効果があるアレクサンダー・テクニーク”なんて考えもしなかったけれど、こういうこともあるんですね。

 

  • 2015年May27日(Wed) 18:26 JST

▲このページの先頭へ