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アレクサンダー・テクニ−ク・イスラエル研修ツアーご報告

アレクサンダー・テクニ−ク・イスラエル研修ツアーご報告 巡礼とワークの旅 日本アレクサンダー・テクニーク研究会代表:谷村英司

3月19日(金)

 午前10時過ぎ。総勢19名が関西国際空港のエールフランス・カウンターに各地から集合しました。かなりの大所帯のツアーになってしまい、この先どんな珍道中になるやらと思っていたら、さっそくスーツケースが開かないやら搭乗券が無いやらでちょっとした騒ぎがありました。団長としてはみんな無事に楽しい旅と研修になることを神様に祈るばかりです。

 言い忘れましたがこの文章はミニパソコンを持ち込んで乗り込んだ飛行機で書いています。そんなわけで今回の原稿は旅日記風に、その都度あった出来事や思ったことを写真と文章で書き綴ってみたいと思っています。

 それでは今は機内で中白順子さんが偶然私の席の隣になったのでインタビューしてみます。

T:順子さんは、今回の旅行の中で何を期待されていますか?今思いつくことで結構ですのでお答えください。

N:リカさんはもちろんのこと、シムエルさんにはなかなかお会いすることができないので本当に楽しみにしています。それが一番期待していることです。そして観光ではリカさんが住んでおられるハイファのバハーイ庭園やカルメル山が美しいと彼女から聞いているので楽しみにしています。

 といっているところに松島会長が機内サービスのカップ麺を食べながら私のところにやってきたので彼にも同じ質問をしてみました。

M:なかなかイケますよ、JALが開発したっていうこのヌードル…。そのバハーイ庭園って、すべての宗教はひとつだという教えで世界的に広がっている教団の本部なんだって。イスラエルって懐が深いですよね。

 とまあ、子供の頃から念願だったというエルサレムへの旅行でちょっとハイになっている松嶌会長のお答え。このあとパリまで12時間。パリで1時間余りのトランジット、さらにイスラエルまで5時間と計18時間の長い旅になります。

 ・・・そして長い旅も無事に終え、近代的なイスラエルのテルアビブ空港に到着。リカさんとご主人の手厚い出迎えを受けてホテルに入りました。今は真夜中の1時です。やっと仰向けに眠れることのありがたさを感じています。ゆっくり旅の疲れをとりたいと思います。

3月20日(土)

 地中海のまぶしい朝陽に誘われて、早起きした人たちは海岸を散歩。

 朝食後、まずテルアビブのリカさんのスタジオを訪れました。リカさんはテルアビブとハイファに2つのスタジオを持っておられるのだそうです。テルアビブのスタジオは個人レッスン専用で閑静な住宅街の中にありました。こじんまりとした部屋ですが、趣味のいいインテリアが飾られていて素敵なところでした。残念ながら時間の関係でここではレッスンはなしです。そのあとテルアビブの旧市街を観光したり、地中海の海岸にある素敵なレストランで昼食をしたり、ユダヤ教の祝日である土曜日には国じゅうで老若男女が歌って踊っているというパーティーに参加し、みんな大いに楽しみました。

 午後、海岸をバスで北上してリカさんのスクールがあるハイファに向かいました。ハイファは予想以上に美しい港町で、順子さんが言っていたカルメル山の麓に住宅が建ち並んでいます。ホテルも築100年以上も経つ、小さいけれどもとてもアンティークなセンスのいい建物で泊まるだけでも満足のいくものでした。

3月22日(日)

 今日は、ハイファの北東にある十字軍の時代から攻防が繰り返されてきたアッコーの港町やイエス・キリストが布教を始められたガラリア湖、ヨルダン国境沿いをおとずれて戦火にさらされてきたイスラエルの歴史を勉強しました。そしてガラリア湖畔にある共同農場キブツのレストランで魚料理を満喫しました。

 …こう書いていると観光ばかりしているように思われてしまうかもしれませんが、当初はそんなつもりは全く無くて、ワークを集中的にする計画でした。でもリカさんがせっかく長い旅をして来るのだからイスラエルについてもっと知ってほしいし、そこから人間というものがどういうものかを学んでほしいとおっしゃいました。確かに、それはアレクサンダー・テクニークの上達ばかりを考えていた私には欠けていた視点でした。われわれ人間がより良い生き方を見出す手段としてこのテクニークがあるのであって、それを無視したアレクサンダー・テクニークの上達は無意味かもしれません。要するに、われわれは人生においてその都度したいことがあって、それを実行することにおいてアレクサンダー・テクニークが役に立つと言うことであって、アレクサンダー・テクニーク自体が人生の目的になるわけではない、ということでしょう。そういうわけでリカさんのプランに乗っているのです。

3月23日(月)

 今日はいよいよ待ちに待ったリカさんのスクールでのワーク。朝9時からみっちり3時間半のワークでした。みんなも水を得た魚のように活き活きとワークを楽しみました。リカさんも日本でのワークと少し違い、異国でのワークという精神的な負担がない分穏やかで、安定感のあるクリアーなワークだと感じました。

 ワークが終わり、ご主人お勧めのレストランで昼食をしてから(メインディッシュが出ず、代わりに美味しいアイスクリームショップへ)、楽しみにしていたシムエルさんのATスクールがあるエルサレムへ。ホテルはスクールとは目と鼻の先、徒歩5分ぐらいのところにありラッキーでした。手配してくれた「にこまるツアー」に感謝。

3月24日(火)

 イスラエルの荒野地帯へ。ユダヤ教神秘主義の修行場であったというクムラン遺跡やマサダ砦、そして海抜が世界一低い死海での浮遊体験をしました。ほんとうにすべてファンタスティックな経験でした。

3月25日(水)・26日(木)

 午後から4時間の集中ワークです。午前中、旧約聖書から続く歴史が文字通り積み重なっているエルサレムの旧市街を巡りました。

 そして午後、シムエルさんのスタジオへ。

 ワークをしながら思ったことは、シムエルさんはF.M.アレクサンダーから直接指導を受けたことのある現役の教師としては私の知る限り世界でただ一人。リカさんはAT歴45年。ATが世界に拡がり始めた様々な困難を経験してきた方です。こういったAT界の生き字引みたいなお二人揃ってワークを受けられることは本当に幸せで、ラッキーなことです。そして少々ATと言うものを理解した今から思えば、ヘズィーさんから学び、そしてリカさん、シムエルさんといった選択の道は間違いのないものだと確信しました。遠い日本に住みながらこの恵まれたご縁は意図してできるものではなく、ほんとに神さまのお導きかもしれません。そのありがたさに甘んじることなく、さらに努力して精進して行くことがこのラッキーな導きに答えることだと思い、この一瞬一瞬を大切にワークに集中しました。そしてこのスクールでアシスタントをしておられる大変優秀な先生方とも交流ができて本当に有意義なひと時でした。

26日(金)

 今日は午前9時からのワークでした。最後のワークを名残惜しく感じながらエルサレムを発ち、リカさんのご主人が待つテルアビブへ向かいました。シムエルさんはじめアシスタントの先生方、快く受け入れてくださって本当にありがとうございました!

 エルサレムに別れを告げてテルアビブへ。これまたご主人推薦のイタリア料理店で打ち上げパーティーでした。美味しいワインやビールを飲んでみんなもハメをはずしました。リカさんとご主人のシュロモさんに感謝!感謝!です。

 最後に後日リカさんとご主人のシュロモさんにお礼メールをしたところその返信メールでこのツアーの報告を終えたいと思います。

 親愛なるエイジさん、トオルさん、そしてグループのみなさん、

 私たちは皆さんの訪問をとても楽しみました。よく来てくださいました。

 あなた方は素晴らしいグループです。アレクサンダー・テクニークを学ぶときはとても真剣で、でも楽しむべきときには思い切り喜びに満ちて。おおいに感心しています。私たちが期待したようにあなた方が訪問を楽しまれたのならいいのですが。たぶんそれはこの世界の私たちの片隅がどんなものかをおよそ知ってもらえるほどの参考になったでしょう。

 皆さんお元気で、そしてすぐ、5月にお会いしましょう。

リカ&シュロモ

イスラエル研修 〜 10日間の旅 はるか遠いあの国とワークで感じたこと

研究会で学び続けている教師とトレーニング中の会員を中心に、個性的な19人。参加者を代表して4人の感想をご紹介します。

太田さと

 「イスラエル=危険というマイナスイメージがあるなか、中東の国、リカさんやシムエルさんが育った国、アレクサンダー・テクニークを培ってきたその地に行ってみたいという望みが今回叶った。

 行ってみると、イスラエルブルーという雲一つない青い空、そして綺麗な地中海、野菜や果物が豊富で今までの危険なイメージは払拭されてしまった。

 そしてリカさんの力強いワーク、シモエルさんの優しい穏やかなワークを受けることができて本当に良かったと思う。 また、イスラエルの日々の出来事の中で自分が精神的に強くなって来ていることを感じたし、いろいろなことが分かった10日間だった。“また今度”という機会があるのかないのか分からないけれど、また訪れてみたいな。」

山下 愛

 「イスラエルは、異国情緒あふれる不思議な国でした。シムエル先生とリカ先生の教室は、何とも言えない素敵な雰囲気で、そこにいるだけで自由な気持ちをもらえる気がしました。また、男らしくて、太っ腹で、いつもユーモアたっぷりのリカ先生のご主人や、女性らしいリカ先生の一面も見ることができて、とても心温まりました。観光では、みんなと泳いだ死海が一番の思い出です。

 松嶌会長、先生方、参加されたみなさん、ありがとうございました。」

木脇純子

 「楽しみにしていたイスラエル行き! アレクサンダー・テクニーク界の重鎮リカ・コーエン先生のご自宅があるハイファの街にぜひ行ってみたいという思いが以前からあり参加を決意しました。

 イスラエルは聖地であり歴史の国です。世界遺産をめぐり、死海での浮遊体験、イエス・キリストの足跡をたどる日程などがありながら、リカ先生やシムエル先生のワークもあり大変贅沢な旅となりました。

 私が行きたかったリカ先生の住んでおられるハイファは、自然いっぱいののどかな風景の中でただ時間だけが過ぎてゆく・・・って感じでした。ご自宅を兼ねたスクールでのワークも楽しく、ご主人手作りのクッキーも美味しくいただき、感激しました。

 この旅行を通して、リカ先生が日本までの長旅にもかかわらず、いつも疲れも見せずに日本でワークしてくださっていることに改めて感謝するとともにこれからもしっかりワークを学んでゆこうと思いました。

 最後に、同行してくださった松嶌会長の通訳と知識、行き先々で細かい配慮にも感謝しながら本当に楽しい旅行となりました。企画してくださった谷村英司先生に感謝します。」

山本久美

 「テルアビブの素朴で緑豊かな町並みを歩き、どれも美味しい食事をいただいて、初日からこの街が好きになりました。ワークについてはテルアビブ、ハイファ、エルサレムの3つのスタジオを訪れました。どのスタジオもアレクサンダーに関する素敵な写真や絵がアコースティックな部屋と調和していました。このような雰囲気の中でアレクサンダー・テクニークが人から人へと受け継がれてきたんだなぁと思いました。

 リカさんとシムエルさんのワークは目指すものは同じでしょうけど「表現方法が違う」とリカさんがおっしゃっていました。からだに伝わってくるダイレクションが私の頭、首、背中の協調作用に働きかけるというところは同じなのにタッチも動きも言葉かけもこんなに違うんだと改めて驚きました。

 シムエルさんのおっしゃった“生き物”という言葉が印象に残っています。特別な才能のない私にも”生き物“として本来備わっている働きを先生方のタッチによって呼び覚まされて、そのことが実感できることが嬉しいです。

 ゆったりとした時間の中でホテルやバスの中でいろんな話しができたこと、カフェテラスでイスラエルの人たちと通じ合えたこと、それらもわくわくするひと時でした。お世話いただいた先生方、10日間を共にしてくださった仲間の方々、ありがとうございました。」

国際ヨガ協会 インナー・ムーヴより

  • 2010年4月23日(金) 18:30 JST

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