
Introduce-ご挨拶-
日本アレクサンダー・テクニーク研究会の歩み
日本アレクサンダー・テクニーク研究会 代表 谷村英司

1985年に私、谷村英司を中心として国際ヨガ協会の有志達が集まり、ヨガの枠にとらわれない古今東西の心身相関のワークを研究しようと当研究会の前身である「日本ボディワーク研究会」が発足されました。 そして様々なワークを試み、探求した結果、私達にとって究極のワーク

がこのアレクサンダー・テクニークでした。私たち人間は身体だけの存在でも意識だけの存在でもありません。それらが有機的につながり合って活動していることは明らかです。そして私たちが活き活きと人生を歩むためにはこの心身相関の健やかな活動が不可欠です。このことを明確に、深く、シンプルに、かつ具体的に示してくれたのがこのアレクサンダー・テクニークだったのです。こういった経緯で私たちの研究対象をアレクサンダー・テクニークひとつに絞り込むことに決め、
1999年に「日本アレクサンダー・テクニーク研究会」と改名し、発足しました。そしてこの活動が少しずつ広がってゆき、まずは奈良、東京、大分に定期的な勉強会が開かれることになり、このテクニークを研鑽してきました。
さらに2004年イギリスのオックスフォードで世界中のアレクサンダー・テクニークの教師が集うコングレスが開催され、そこで幸運にもアレクサンダー界の重鎮であるリカ・コーエンさんにめぐり合い、私たちの活動を認めていただき、彼女を当研究会の特別顧問として迎えることができました。これを機に年に2度彼女を迎え、集中的なワークショップを続けることによってわれわれのテクニークにも更なる磨きがかかりました。
そして2006年3月には日本人による日本人のためのアレクサンダー・テクニークを発展させる必要があるという彼女の考えと勧めでアレクサンダー・テクニークの教師を育成するためのトレーニングコースのスクールを最初の研究会が始まった奈良、東京、大分でスタートさせました。これは3年間で1600時間を修了しなければならないという厳しいものですが、教師になるための世界の標準時間なのです。この期間の終わりには、必要条件を満たした生徒は、アレクサンダー・テクニークを教える教師として資格証明書を受理します。それは世界中のあらゆる専門家組織によって認められているものです。
このトレーニングコースの第一期が
2009年の3月に終了する
とともに第二期のトレーニングコースが始まりました。その時には大分のスクールが福岡に場所を移して行われることになりました。
そして2012年3月にはこの第二期トレーニングコースが終了し、現在第三期のトレーニングコースが奈良と東京で始まっています。これで1期生と合わせれば合計24名の教師が当研究会において育ったことになります。私自身驚いているのですが、これだけの生徒を卒業させているのは日本においてはこの研究会だけで他にはないと思います。というのも何事においてもお気軽に、即席に資格が得られる現代社会において、先ほども話しましたような長く厳しい道のりにチャレンジしようとする人はそれほど多くはないからです。もちろん数だけ多いということではなく、内容においても4年に一度のコングレスに参加したり、ATのハイレベルな教師が集まるイスラエルへ研修旅行ツアーをし、常に世界のハイレベルの技術を研鑽してきました。
そんなわけで今回の第二期トレーニングコース終了を機会に当研究会の教育スタッフと当研究会のトレーニングスクールを卒業した教師たちを紹介させていただくことにしました。当研究会の活動共々教師たちのご指導ご鞭撻のほどを今後ともよろしくお願い申し上げます。
Message-メッセージ-
STAT・ISTAT 設立会員 日本アレクサンダー・テクニーク研究会 顧問 リカ・コーエン

この8年間、私はエイジさんのATスクールを年に2度訪問する

機会を得て、このスクールの教師には上級のクラスのワークを、生徒にはさらにスキルが上がるためのワークショップを行ってきました。エイジさんのスクールで
ATを教えることは私にとって大きな喜びです。なぜならこのテクニークを学びにやってくる受講者の一人一人がこのワークに関心を持ち、真剣に取り組んでくださっていることをひしひしと感じるからです。この彼らのワークとトレーニングのクオリティがあれば、ますます
ATに対する知識と理解を深めていかれることは明らかです。そして日本でのATの発展にこの研究会が重要な役割を担っていると感じています。ですから私自身もできる限り手助けをしたいし、そうできることを嬉しく思っています。今後のさらなるご発展を祈っています。
国際ヨガ協会 会長 松嶌 徹


私が公私にわたって30年にもの間ご指導いただいている谷村英司先生は、一貫してご自身の内面にその探究心を向け続けてこられました。ヨガの”意味”を探ることから始まったその旅路は、野口三千三やM.フェルデンクライスなど東西の先人たちの叡智を吸収しながら、アレクサンダー・テクニークというアプローチとの出会いによって、ひとつの極地にたどり着かれ、その歩みはなおも止まる気配がありません。なにより素晴らしいのは、その長く険しい道のりをこのように多くの仲間と忍耐強くともに歩んでおられることです。じつに敬服のほかありません。
その谷村先生が主宰される研究会からすぐれた教師を世に送り出してくださることは、私たちヨガを実践し、指導する者にとっての大きな幸運です。教師のハンズオンを通して伝わる方向性が、自分の内面へと向かう旅~道を往くすべての旅~においてなくてはならない指標となるからです。世界水準のワークを重ねておられる教師各位には、寛容なお導きをお願いする次第です。
全国の研究会と担当教師ご紹介
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関西AT研究会(本部) |
谷村 英司 |
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関東AT研究会 |
谷村 英司 |

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福岡AT研究会 |
谷村 英司 |
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関東地区AT研究会 |
北村 洋子 |
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武蔵野AT研究会 |
木脇 純子 |
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横浜AT研究会 |
木脇 純子 |
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栃木AT研究会 |
北村 洋子・大谷(おおがい)元子 |
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いわきAT研究会 |
大谷(おおがい)元子 |
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鳥取AT研究会 |
鹿島 啓子 |
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東広島AT研究会 |
鹿島 啓子 |
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松山AT研究会 |
谷村 英司 |
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大分AT研究会 |
安倍 博美 |
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鹿児島AT研究会 |
井上 和代 |
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