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 イスラエル研修ツアーのご報告

アレクサンダー・テクニーク研究会

谷村 英司

シャローム! 

実は44日(木)~14日(日)までの10日間イスラエルへAT研修ツアーに行ってまいりました。今回はそのご報告をしたいと思います。イスラエルと言えばご存じ世界のAT界の重鎮リカ・コーエンさんとシュムエル・ネルケンさんが住んでおられる国です。私個人としては2度目の訪問になるわけですが、去年の11月ごろにイスラエルのテルアビブとエルサレムにロケット弾が撃ち込まれたというニュースでこのツアーを延期しようかとも思っていました。しかしその後何事もなく平穏状態が続いているということで思い切って行くことに決めました。

行ってみるとなんとなんと平和な景色が目の当たりにありました。真っ青な空と地中海の青が目にまぶしく、澄んだ空気、気持ちのいいそよ風が心地よく、何年もの間絶え間なく紛争が続いている国とは到底思えませんでした。

自分自身の問題と出会いなさい

翌日の早朝から早速ワークです。イスラエルにいる9日間は朝8時半から午後4時までの7時間のワーク漬けです。初日が終わったところでリカさんがわれわれに言った言葉がとれも印象的だったので話してみたいと思います。それは

「皆さんはエイジさんのもとでトレーニングを続けられていることはよくわかります。なぜなら皆さんが上達されていることをハッキリと感じたからです。しかし、(リカさんの話しはこのようにホメた後はこの“しかし”が必ず付きます。笑)これでもう十分だと思って機械的なトレーニングにならないように気をつけてください。いつも新たな気持ちで今ここに自分自身と共にいてより深いところにある自分自身の問題と出会って、そのことを探求することを心掛けてください。」

という言葉でした。私自身振り返ってこの指摘について考えてみると、生徒を指導するという立場にいるために知らず知らずのうちに生徒の問題ばかりにかかわって、自分自身の問題と向き合うことをなおざりになっているかもしれないと思いました。生徒の問題をあげつらうことは簡単なことであり、その問題を解決する方法を語ることも簡単なことなのです。何故ならその問題解決に向かって実際に行動しないでもいいからです。難しいのはその問題に向かって実際に行動することなのだということに気づきました。

 

難しいことにチャレンジしなさい

それと毎度のことなのですが、リカさんが生徒との間で難しいと思われる状態に出くわしたときにその難しいという状態に対してそれを避けようとしないでその状態に対して立ち向かっているということです。私ならそれは難しいからちょっと後にして何かやりやすいことをしようとしているなあと感じることがありました。

自分自身が正しいと思うこと、あるいは本当のことだと思うことを実践しようとすること、あるいは本当のことを真っ当に探求しようとすることは時としてそれは難しい道なのではないでしょうか? そうだとすれば反対に容易な道を選ぶということは時として本当のことを探求しようとする道を避けることになるのではないかと思ったのです。勿論私にはそんなつもりはなくても容易な方を選んだとたんに知らず知らずのうちに本道から外れているということがよくあるような気がするのです。

このような視点で世の中を見てみると「聞いているだけで英語が話せるようになる!」とか「これを食べるだけでダイエットできると!」とかとにかく「簡単に!」というキャッチフレーズが溢れているようです。何故ならその方がその商品が売れるからです。何故売れるのか? 多くの人が簡単な道、容易な道を望んでいるからです。そんなわけで世の中は容易な方法を探して売る人とそれを喜んで買う人で溢れかえっているわけです。

そんなわけでますます世の中の本物が少なくなってきているのではないでしょうか? 本物が少なくなってきているということは、そのことを実践しようとする人が少なくなってきているからにほかなりません。なぜならそれは難しい道だからです。リカさんやシュムエルさんはその数少ない本当のことを探求し続けている人であることは間違いないです。でもそれは苦しいことばかりではありません。われわれが本当の喜びを見出せる道でもあるからです。きっと神様はそのご褒美として生きる喜びを与えてくれるはずです。その質の高い喜びによってますます内面にエネルギーが湧いてきて難しい問題に取り組むことが出来るのだと思います。私自身もこの道を選択できる人間でありたいと改めて思った旅でした。

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